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「安い・便利」を過度に求めるのはいかがなものか

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昨日、東洋経済オンラインで興味深いコラムを読みました。 日本人が大好きな「安すぎる外食」が国を滅ぼす コラム著者は、デービッドアトキンソン、という在日30年以上になる外国のビジネスマン。 このコラムによると、日本の外食メニューは安すぎる、というのです。 指標に使ったのは、マクドナルドのビッグマック。 世界中で売られているマクドナルドのビッグマックは、世界中で「ほぼ同じ仕様」らしいのですが、価格は各国によってばらばらです。 そりゃあ、そうでしょう、各国によって地価も物流費も人件費も違うんだから。 で。 日本のビッグマック価格は・・・単品で390円だそうです。 (日本マクドナルドHPより) では、この390円という価格・・・ 世界的にみて、高いのか?安いのか? ははぁ・・・なるほど・・・ こういう視点は持ったことなかったな(笑) こういう着眼点は、国際的なビジネスマンでないと思いつかない(笑) ビッグマック指数というのがあるらしいんですわ。 偏差値みたいに各国の価格の比較表みたいなんが、ちゃんとできるんです↓ これによるとですな。。 日本のビッグマックは、先進国のなかで「極端に安すぎる」状態で。 ギリシャ、コロンビア、タイ、アルゼンチンよりも安い(驚) え!?そうなんや・・・ コラム本文によると・・・ ご存じの通り、日本の不動産価格は決して安くありません。 材料も決して安くはありません。 電気代やガス代も高いです。 利益は全体の付加価値のごく一部にしかならないので、利益水準の違いでは、日本のビッグマックの価格が安い理由の説明はできません。 残るのは、付加価値の最大の構成要素である「人件費」です。 実際、購買力を調整したビッグマックの価格と最も相関関係が強い要素が何かを分析すると、最低賃金だという答えが導き出されます。 結局、 日本では最低賃金が極めて安く、 安い賃金で人が雇えるので、 ビッグマックを安い価格でも提供できているのです。 コラム著者は、こんなことを続けていたら、日本の経済はダメになる、もたない、と指摘しています。 うーん・・・ これは、驚くと同時に、ちょっと考えさせられましたねえ。 最近、あるコンビニエンスストアオーナーが、人手のやりくりがつかず、24時間営業は限界、と本部に訴えたことがニュースになりました。 そりゃあ、そうでしょう、そういうお店も出てくるでしょう。 24時間営業・・・考えただけで大変ですもん。 そりゃあ、まあ、できるところはおやりになればいいけど(利用者からみたら便利だし)。 だけど。 できないところはできない、でも・・・いいんじゃないかなあ。 自分も含めて自戒を込めていえば。 現代のユーザーや消費者は、「安い」とか、「便利」とかを、、、求めすぎなんじゃないですかね? コラム著者に全面賛成するわけじゃないけども。 たしかに過度な消費者要求は、事業者を疲弊させて、結果的に全体経済をダメにするのかもしれないな・・・ってちらっと思います。 昨今は住宅業界もですな・・・ 僕らからみたら「とんでもない低価格」で家を売ってる会社があってですね・・・ んなアホな!的な値段になっとるんです。。 いわゆるローコストビルダーとか、パワービルダーとか呼ばれる会社群なんですけどね・・・ 建築の場合、コスト構造は、実はシンプルで。 材料費 加工費(手間賃・職人の人件費) 経費(会社の経費や広告宣伝費など) この3つだけ、なんです。 経費、は、正直なところ、僕らのような小さい会社の方が小さい。 材料費はたくさんつくってる会社は規模メリットが出て、多少は僕らよりも安く材料を仕入れることができるかもしれないけど、正直そんなに大きな差じゃないでしょう、、、なぜなら限界があるから、です。 そうすると残るは・・・加工費、の違いが大きい、という分析に行きつきます。 建築は「現場での職人作業」がないとできない仕事。 現場に材料だけがあっても、どうにもなりません。 職人たちがなんらかの加工なりをして、はじめて「家」になるのです。 加工費とは、はやい話が「職人の人件費」でして。 つまり、僕はなにを言いたかったか、というと。 このビッグマック問題は、ありとあらゆる業界で起きていないか?? そうふと思ったしだい。 ちょっと考えさせられました。。。 厳しい時代になりましたな。。。。。。 それでは今日の一曲。 パパロッティ - 誰も寝てはならぬ

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