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Channel: 空間工房社長blog
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施主には見えない、地味な検証試験もやってます(笑)

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混凝土。 これ、読めます?(笑) これで、コンクリート、と読みます。 (日本土木工学の父、と呼ばれる、廣井勇教授の命名だそうな) それは、ともかく。 コンクリートといえば、住宅では基礎工事に使う資材です。 水、砂利、セメント、を混ぜて、どろどろの状態の「生コン」を打ち(打設、などと呼びます)、型枠に流し込んで養生して、固めます。 コンクリートは、押しつぶそうとする力(圧縮力)にはつよい。 でも、引っ張られる力(引張力)には弱いので、中に鉄筋を入れて引張力を引き上げます。 鉄は引っ張られてもつよいのです。 なんとなくイメージつきます?? コンクリートの塊を想像してみてください、上から押しつぶそうとしてもそうそう簡単にはつぶれなさそうでしょ? でも、両側から機械で掴んで引っ張ると、意外にぼろっと崩れる、ということです。 反対に鉄は逆で。 鉄筋は、上からぎゅーっと押したら、ぐにゃっと曲がる、これはなんとなく分かると思います。 でも、鉄筋を両側から引っ張ってもそうそうは伸びたりしないのです。 圧縮につよいコンクリートと引っ張りにつよい鉄筋をまぜることで・・・鉄筋コンクリート、となるわけですわ。 さて、それはまあいいとして。 圧縮につよいコンクリート、ということが大前提になっとるんで。。。 そのコンクリートの圧縮強度がちゃんとでてる?? これを確認せなあきませんわな。 そもそも、コンクリートは水・砂利・セメント、の「混ぜもん」なんで・・・ ちゃんと正しい成分での混ぜもんになっとるかどうか? コンクリートに求められる圧縮強度が出ているかどうか? これを念のため、試験しとる、っちゅうことです。 試験が終わると、このように生コン会社から「圧縮強度試験」結果がうちに届きます。 施主に説明することはほぼない書類です(笑) ひらたくいえば、「あなたの家に使われた基礎のコンクリート、ちゃんと強度試験をしてみて、OK!となったものを使いましたよ」、という報告書のようなものなんですが。 まあ、引渡しファイルに綴じられるだけ、、、です(笑) でも、やっとかんとおっかないんで、一応、こういう地味なこともやってます。 建築は、地味な作業と地味な検証の繰り返しと積み重ね、ですわ(笑) さて、それでは今日の一曲。 HIBI★Chazz K - キャラバンの到着

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