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御膳をみたら、椅子とテーブルの高さの意味がわかる

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今日は写真を拝借しました。 知人の方がSNSにアップしていた写真です。 先日行われた灯明まつりでの、善光寺さんの宿坊・淵の坊さんにて↓ 淵の坊さんの、灯明まつり期間中の「特別御膳」だったらしいです。 僕も灯明まつりでの宿坊料理は一度食べてみたい、と毎年思うのですが・・・ なんとなく延び延びになっていて、今年も行けませんでした・・・ 和服を持ってねえしな・・・・・・ とても素敵な写真だと思うのですが。 ここでは門前町やら着物和服文化やら宿坊の文化などについて書くのではありません(笑) 僕がここで言いたいのは、御膳にみるテーブルの高さ、について、です。 日本の食事というのは、「箸と椀」の文化なわけですが。 これこそが重要ポイントでして。 「箸と椀」だからこそ、御膳、が生まれたともいえるでしょう。 つまり、手で箸と椀を持って食べる。 そう、この食器を持って食べる、というこの文化こそが、御膳、なのですよ。 つまり。。。 この御膳の写真を見て分かる通り、「テーブル」は低い高さでも問題ない、ということです。 ナイフとフォークの食文化圏では、こうはいきません。 テーブルの高さがある程度高くないと、ナイフとフォークを使えません。 力が入らず切りにくい(笑) そして、食器ごと持ちあげたりはしない食文化です。 (基本、ナイフで切り、フォークを口元に持って行って食べる) よって。 うちの食卓は、あまり箸を使わない、ナイフとフォーク率が高い!という方は・・・ ダイニングテーブルを購入の際は、ある程度の高さが必要だ、ということを覚えておいてください(笑) しかし。 箸率が高い、というか、ほぼ箸でうちは食べてます、というご家庭の場合(殆どこっちかと思われますが)、 テーブルの高さは、それほど重要ではなく、多少低くてもそれほど問題ない、ということになります。 日本の住宅風景においては、むしろ問題なのは「椅子の高さ」の方でありましょう。 心地よい椅子の高さ・・・これを最重視して考えるのがコツです。 日本の場合は、靴を脱いで室内に入る住文化ゆえに、「座卓」という選択肢をとることもできるわけです。 (宿坊写真のように、そもそも椅子なしの、ざぶとん座り、あるいは、床に直座り、という選択肢もある) 現在、検討中プランでも「こたつは必ず使います」という施主の家をプランニングしています。 そう、こたつ。 日本が生んだ、最強の暖房器具のひとつ、です。笑 こたつに座りたい、こたつに入りたい、、、 これは、もうこれは理屈じゃないのです(笑) この要望は、「家の断熱気密レベルが住宅全体でできてるので暖かいですから・・・云々」という理屈とは別次元であって(笑) 理屈抜きで「こたつに座りたい(入りたい)」わけですから、この要望は無視すべきではないでありましょう。 だって・・・こたつ、気持ちええもん。(笑) (↑画像はネットからの拾い画です) 最後はこたつの話になっちゃいましたが。。(笑) 今日は、椅子とテーブルの高さ関係についてのお話しでした。 さて、2日空いちゃいましたね、、、すんません。 今日の一曲。 懐メロで。 布施明 - 君は薔薇より美しい

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