取扱説明書。そう、トリセツ、です。
たとえば・・・ということで。。。
今日は、お引渡し時にお渡しするYKKapさんのトリセツの冊子をご紹介しましょう。
まず、この厚み!!
「必ずお施主様にお渡しください」と丁寧に囲みで書かれています。
第1章が「安全にお使いいただくために」で。
26ページにもわたって、イラスト入りで書かれています。
ちょっと中を見てみましょう。
ほぼ全ページにわたって「!注意」と「お願い」が書かれているのです(笑)
たとえば。
窓(網戸)のページを開いたら、注意とお願いでびっしりです。
どうです?
実に懇切丁寧でしょう?笑
!注意には・・・
はずれ止めが正しくかかっていないと、窓(網戸)がはずれて落下し、思わぬけがや事故につながるおそれがあります。
窓、だけでなく、わざわざかっこ書きで網戸、も含めて。
はずれて落下したら⇒
思わぬけがや事故につながるかもしれない!
そして、お願い、に至っては、微にいり細にいり、
こうしたらダメ、こんなことしたらあきません、のオンパレードが続きます。。。
窓に寄りかかるなど、荷重をかけないでください。
網戸にぶつかったり、寄りかかったりしないでください。
特にお子様にはご注意ください。
外出や就寝の際は必ず窓を閉め、確実にロックしてください。
また、ロック時は、窓が開かないことを確認してください。
網戸を使用していても、虫の大きさや種類によって完全に侵入を防ぐことはできません。
んー・・・そやけど、こんなもん当たり前やがな(笑)
窓や網戸に寄りかかったりしちゃいけないに決まってるし。
外出時には窓を閉めてください、、、って・・・空き巣に入られたらあかんから、そら外出時には窓を閉めるやろし。
そしてさらにごていねいにも、窓がロックされてるかどうか確認してください、って、わざわざ言ってる。笑
たとえ網戸をしていてもやね・・・
極小の虫が数匹入ってくるやもしれんわな、そら・・・
めっちゃちいちゃい虫なら入れるかもしれんがな・・・・・・
そんときにユーザーから『あんたとこの網戸!虫が入ったじゃないの!』と怒られても大丈夫なように、、、
わざわざ「完全に侵入を防ぐことはできません」と、メーカーは“事前防御”しているものと推察されますが・・・
まあ、そんなもん、しゃーないがな、、、
相手は虫やし。
どれもこれも、当たり前だろ!ってことばかりが、何ページにもわたって延々と書かれているのです(爆)
キンチョーCM「虫コナーズアミ戸篇」
「コバエがポットン・ご意見篇」
発泡酒を買って、缶をよくみてみました。
ここにも、「お願い」と「!注意」がびっしり書かれています。
お願い、には。
あきかんはリサイクル
あき缶は捨てないようご協力ください。
そして、注意、には、すごく丁寧に具体的場面を想定をしてくださっています。
衝撃・凍結をさけ、直射日光の当たる車内や高温のところに長く置かないでください。
うーむ。。。
そもそも。
ビールを買うひとっちゅうのは、ビールを飲むひとだから。。。
冷やして飲む方がうまいことを知ってるわね、そら。(当たり前やけど)
ほんで。
ビールを「直射日光のあたる」車内に置きっぱなしにしたり、高温のところに長く置いたらダメになるに決まってることも知ってます(笑)
それに。
ビールはしゅわしゅわした飲みもんなんやから、落としたり衝撃を加えたりして開けたら・・・
ぶしゃーっと出てくることも知ってます、酒飲みなんやから!(笑)
それでも!!
書いとかなきゃいけない。(笑)
いつからこういう世の中になったのだろうか??
僕はこういう現象を「百貨店のエスカレーター現象」と呼んでいます。
百貨店でエスカレーターに乗りますと、店内のBGMが途切れて、注意アナウンスが流れるのです。
『エスカレーターにお乗りの際は、黄色い線の内側に立ってお乗りください』
『小さなお子様とエスカレーターにお乗りの際は、お子様の手を取り、ベルトにつかまってお乗りください』
これ、百貨店側がこの注意喚起を促しておかないと、、、、
万が一、利用者に事故やけががあって、百貨店が訴えられたら・・・百貨店が負けるらしいんです。
現代社会は、たとえて言うならば。
ありとあらゆるところで、
百貨店のエスカレーターアナウンスが流れ続けているようなものです。
結果、こういう「くどすぎるトリセツ社会」を生んでいるように思えます。
これは「いいこと」なのでしょうか?
どうなんだろう??
常識的にふつうに考えて、
そらあかんでしょ、っていうことを・・・
イチイチ言うたり、
くどくどと聞かされたりするってことですよね?(笑)
時代といえば、、、時代なんでしょうけどね。
別に反対はしませんけども・・・
昔はおおらかでよかった、、、などと言うつもりはありませんがね(笑)
なんか複雑だなー・・・こういう世相は。
それでは今日の一曲。
ウルトラセブン オーケストラバージョン。
ド迫力ですよ。
指揮は作曲者の冬木透先生です。
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