今朝、ニュースやワイドショーを見ていたら。。。
築地移転豊洲問題が放送されていました。
ある築地の魚屋さんが出てまして。
60代くらいの専務さんで、主にカニの仕入れを扱っておられます。
買い付けに来ていた寿司屋店主いわく、
「プロ中のプロですよ、安心して買えます」と言ってました。
この専務さんは、いけすの中にいるカニを見張っていて。
死んだカニを見抜いてマメにいけすから取り除いているのです。
いけすの水が濁ってしまうから、だそうです。
新鮮なカニをお客さんに提供するため、です。
『お客さんに喜んでもらわねえと意味がねえから』
『俺らはそうやって、お客さんから信用をもらってるんで』
この魚屋さん、移転のために6000万円の借り入れをしたといいます・・・
専務さんの口から何度も出た言葉は。
『お客さん』
『信用』
の2つの言葉、でした。
(写真はイメージです)
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作家・藤沢周平は、町人を主人公にした市井のひとたちを描いた作品も多いです。
藩に振り回されながらも、すがすがしく力強く生きていこうとするひとたちを描きました。
藤沢作品を読むと、日本人って、ほんとにすばらしいな、と思ったりもするわけですよ。
東京都のキャリアのみなさん。
市井のひとたちが、懸命に生きている姿を知っていますか?
借金を背負わされても、お客さんに喜んでもらおう、と日々の仕事をしています。
東京都のみなさんは、それをご存じなのでしょうか??
東京都の職員さんは、毎月20日だか25日だかになれば給与も賞与も振り込まれるでしょうけど。
築地の魚屋さんは、あなたがた都の方針に従って、借金を背負っているのですよ。
そのことを考えたことがあるのでしょうか??
東京都のキャリア職員に・・・
「東京都民の信用を失っちゃいけねえから」
「東京都民に喜んでもらわねえと意味がねえから」
そういう気持ちがほんの少しでもあれば・・・
こんなことにはならなかったんじゃねえかって思います。
じつに残念です。
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