リオオリンピックが閉幕しました。
感動的かつ熱狂的な二週間でございました。
突然ですが。
日本という国は「和」という概念が好きだ。
チームプレーというか、
全体のためにがんばるといった考え方。
こういうのが、日本人好みの気質である。
しかし。。。
リオの結果をみて、気づいたことなんですけどね。
日本って、
ほんとに団体競技、
得意なんですかね?
むしろ、逆なのでは??
日本は
個の競技には強いが、
団体競技には弱い。
リオを見る限り、間違いなくそうです。
体操、競泳、柔道、レスリング、
卓球、テニス、カヌー、バドミントン...etc
メダルを獲得できたのは、みな「個」の競技だ。
反対に団体競技は、いいところまでいくのだが、
どうしてもあと一歩及ばない。
バレーボール、ラグビー、バスケットボール、サッカー、ホッケー...etc
これらの団体競技は、
集団vs集団の戦いで、
本来の意味でのチームプレーを理解しないと勝てない競技だ。
集団vs集団、の団体競技は、
刻々と変わりゆく戦局に応じて、
ひとりひとりがバラバラの動きをしつつも、
集団としては、有利な方向に持っていかねばならない。
団体競技においては・・・
いちいち、監督からのサインなんか見てるヒマはない。
自分で即座に全体の局面に応じて判断せねばならない。
これ、
日本人、苦手ですよ、きっと。
ところが、日本は。。。
(これが日本ならではの特徴でもあるのだが)
個の団体戦になると、
異様な強さを発揮する。
「個の団体戦」には、
2つの型があり。
ひとつは「個人得点型」。
個が得点を積み重ねて、
団体戦というパターンの競技。
体操団体、卓球団体、
陸上リレー、競泳リレー、
などがこれにあたる。
もうひとつは「究極同調型」。
みなで揃って同じことをやる。
シンクロナイズドスイミング、
新体操、などがこれにあたる。
協調性と同調性が求められる競技だ。
いずれのパターンも・・・
プレーそのものは「個」のプレー。
成果をあげるには、「個」が成果を獲得するしかない。
個の力が弱い場合、テクニックや団結力でカバーして力を発揮する。
個集団の団体戦に強い、というのは、日本らしい特徴だ。
ひとりひとりが持ち味を活かして、
チーム全体に貢献できるよう、
チームのために「私ががんばる!」
こういうの、日本人好みなんです(笑)
そういう意味でいうと。
「野球」は、本来の意味での団体競技ではない。
どちらかというと「個集団の団体戦」に近い競技だ。
ピッチャーが投げて、バッターが打つ。
ランナーが走る、野手が捕球し投げる。
いわば、個のプレーの連続集合。
たしかに、守備においては団体プレーが一部入るが、
おおむね「個のプレーの集合体」という性格がつよい。
野球が世界的にはそんなに人気がないにもかかわらず、
日本では人気があるのは・・・
野球は、日本の文化に合っているからなのかもしれん。
個集団の団体戦、とは・・・
各々が個性を持ち、
各々が長所をいかんなく発揮して、
各々が成果を積み重ね、
組織全体に貢献する、ってこと。
日本の組織は・・・
「個人得点型」の個の団体戦、
体操団体、卓球団体、陸上リレー、競泳リレー
を目指すのが正解かもしれんな・・・
「究極同調型」でいくには、カリスマが必要だ。
シンクロの井村監督のような、カリスマがいるなら・・・笑
それもアリかもしれんが・・・
企業経営においては、一歩間違うと危ないかも・・・
それはともかく。
卓球女子団体の銅メダルはまじで感動しました笑
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